過去の経営を、すべて変えました。
初めて聞いた人からはたいてい驚かれますが、もともとはカーレースのドライバーであり、メカニックでした。カーレースの世界を約10年経験したあと家庭の事情から、2000年に父が創業したホワイトウィングスに入社。当時のホワイトウィングスは、500の取次店と15のクリーニング工場を運営していました。一見、順調に見えましたが、私にはそうは思えなかった。クリーニング業界のマーケットが縮小しつづけるなか、薄利多売の取次店システムをこれから先、維持しつづけることはとても難しい。一刻も早く、付加価値の高さで勝負する直営店システムを構築しなければ未来はない。そう考え、工場のオペレーション、店頭でのサービス、配送頻度からすべて見直した。取次店を毎年40店ずつなくし、直営店を10店ずつ立ち上げていきました。我ながら思い切った方向転換でしたが、これもまったくちがう業界からやってきて、クリーニング業界の慣習に染まっていなかったからこそできたのだと思います。
さあ、自分たちが信じる道を行こう。
そして2011年、新ブランド「ピュアクリーニング」を立ち上げました。価格競争に参加しない。高品質なクリーニング技術とホスピタリティあふれる接客サービスを追求し、お客さまに感動と驚きを提供する。そんな、クリーニング店の本来あるべき姿を目指すことを決意したのです。誤解を恐れずに言うと、地域のすべての人がお客さまになるとは考えていません。私たちの考えに共感し、価値を実感してくれる人だけがお客さまになってくれれば、それでいい。自分たちが信じる道を行くことでお客さまに喜んでいただけたら、こんなに幸せな事はありませんから。これは私たちにとって、新しいクリーニング店のあり方をつくり出す大きなチャレンジです。ピュアクリーニングが成功するかどうかで、クリーニングの未来が決まる。本気でそう考えています。ホワイトウィングスとピュアクリーニングが面白くなるのは、まさにこれから。私たちのチャレンジにご期待ください。